2017年2月8日ソニーのロンドンスタジオでかつてディレクターを務めていたDave Ranyard氏が新しいゲームスタジオ「Dream Reality Interactive」を設立したと発表しました。
Ranyard氏はソニーに17年在籍し、代表作としてはアドベンチャーのARゲーム『Singstar and Wonderbook: Book of Spells』が挙げられます。この作品はハリーポッターの原作者JKローリングとソニーが協力して開発しました。物理デバイスとして専用の本を使用したり、マイクに呪文を唱えることでストーリーを進めるというユニークなゲームです。また、同氏は近年PlayStation VR専用ゲーム『PlayStation VR WORLDS』の監督もしています。なおDream Reality Interactiveの主要なメンバーは『PlayStation VR WORLDS』のスタッフで構成されているとのことです。
Dream Reality Interactiveでは独自のIP(自社発の作品)をVR分野で育てていく方針のようですが、他の技術にも興味があると述べています。その興味ある技術についての質問を受けてRanyard氏はこう答えました。
「そうですね、それはVRを使ってAIと対話するようなことで、ゲームの文脈に合うはずです。例えばAIを実装すればゲームの説明を受けるとき、プレイヤーはただ座る代わりに質問ができるようになるはずです。また、こうしたことはゲーム以外のトレーニングの分野に活用しても面白いでしょう」
確かにVR空間で対話できるAIが実装されれば面白そうです。スタッフには『VR Worlds』を開発した経験があるので、このスタジオから近い将来PlayStation VRで意欲的な作品を発表してくれるかもしれません。