PlayStation VR (PSVR)のスペック「解像度:1920 x RGB x 1080」の『RGB』って何なの?

PlayStation VRのスペックを見ると、解像度のところには「解像度:1920 x RGB x 1080」と書かれています。

この表記、これまでスペック表をよく見られてきた方でも少し珍しい書き方だと思いませんか?

それは「RGB」という表記。

ハードウェアのスペック表の見方に詳しい方であればご存知かもしれませんが、この表記は最近少しだけ変わったものなんです。

このちょっと見慣れないこの表記、「RGB」って一体何なのでしょうか。

よく見かける画面解像度の表記

ディスプレイの解像度を表す場合、通常は「○○ピクセル x ○○ピクセル」などと表記されます。

よく見かけるのはこういった書き方ではないでしょうか。

例えばFullHDであれば「解像度:1920ピクセル x 1080ピクセル」という感じ。

これは、そのディスプレイが横に1920個、縦に1080個のマス目があり、それぞれのマス目が発光、発色をすることで全体の映像を表現できる、という意味になっています。

つまり、この数字が大きければ大きいほど、映像の表現単位であるマス目の数が増えるため、より高精細な映像表現ができるということになります。

スマートフォンや4Kディスプレイで書かれるようになったスペック

そして、この「RGB」という表記は、主に高精細ディスプレイの解像度スペック表記に使われるようになりました。

近年はスマートフォンに使われているディスプレイの高精細化が進み、4インチ~5インチという小さい画面にFullHD(ハイビジョン)を表示するものや、4Kと呼ばれるさらに精細な映像を表示するものも出てきました。

こういった小型で高精細なディスプレイのスペックにも「解像度:1920ピクセル x 1080ピクセル」というスペック表記が使われていることがありますが、実はここで少し注意が必要なんです。

小型の高精細ディスプレイの中には特殊なものがある

ディスプレイの小型化、高精細化が進むにつれ、表現技術が変わってきています。

ここでのポイントになるのが「特殊配列」という技術です。

先ほどの解像度のスペック表記は映像表現を行う単位である「ピクセル(画素)」の数を表していましたが、実はこのピクセルは細かく見るとさらにいくつかの「サブピクセル」から成り立っています。

サブピクセルは、光の三原色である「赤(R)」「緑(G)」「青(B)」のいずれかを発光する画素で、このRGBの3つのサブピクセルをひとつに組み合わせることで、あらゆる色を表示する「ひとつのピクセル」となります。

これまでのディスプレイは、「1ピクセル = RGBの1つずつのサブピクセルの組み合わせ」でした。

しかし最近、高精細ディスプレイの中には「1ピクセル = RGBの1つずつのサブピクセルの組み合わせでなはい」ものがあるんです。

RGBのサブピクセル単位で見ると、数が違う

こういったディスプレイのピクセル配列のことを「特殊配列」などと呼んでいます。

先ほどサブピクセルは「赤(R)」「緑(G)」「青(B)」があると書きましたが、このサブピクセルは、色によって発光効率が違います。要は、同じ大きさで作ってしまうと光の大きさや消費電力にばらつきが出てしまうといった感じ。

そのため特殊配列のディスプレイでは、発光効率の良い「緑」だけを精細化しすべてのピクセルに配置し、発光効率の悪い「赤」と「青」ついては1つおきに2倍の大きさのサブピクセルを配置する、といった配列を採用しています。

こうすると、ひとつのピクセルだけではすべての色を表現することはできませんが、隣り合うピクセルの発色を調整することで人の目には見分けがつきにくいようにされています。

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特殊配列では、VRデバイスにはやっぱり不十分

こういった特殊配列を使ったディスプレイは、比較的安価なスマートフォンやテレビなどに採用されています。

特殊配列によって安価で効率よく高精細なディスプレイが製造できるようになりましたが、やはりサブピクセルの数が本来のRGB配列と比較すると少ないため、ギザギザに見えてしまったりという問題も発生しています。

ただし、これらの特殊配列の技術も日々進歩しており、人間の目にはほぼ見分けがつかないようなものにもなってきていますので、単純にすべての特殊配列ディスプレイが悪いわけではありません。

PlayStation VRのこだわり

PlayStation VRでは、高精細のディスプレイを内蔵の光学レンズで視野を拡大して除くような仕組みになっています。

できるだけピクセルが目立たないような調整がされていますが、やはり特殊配列などを使ったディスプレイを使用してしまうと違和感が目立ってしまいます。

そのため、PlayStation VRでは1920 x 1080ピクセルすべてにRGBの画素(サブピクセル)が配置されたディスプレイを採用しています。

これはPlayStation VRのこだわり。

これを正式にスペックとして書き表すために「解像度:1920 x RGB x 1080」という表記が使われている、というわけです。

PlayStation VRがより快適で、高精細で、VR酔いしにくく、没入感が高い体験が得られる理由がここにあります。

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