PlayStation VR (PSVR)にはなぜ有機ELディスプレイ(OLED)が使われているの?

PlayStation VRでは、VR酔いを抑える重要な要素として、有機ELディスプレイ(OLED)が使われています。

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PlayStation VRでのハードウェアとしての対策

VRヘッドセットで酔ってしまう原因のひとつとして、画面の「表示遅延」というものがあります。

VR酔いは現実との「違和感」によって起こると書きましたが、その違和感の一番大きな問題は画面の切り替え時に発生します。

頭が動いたときに、画面がすぐにその動きに合わせて切り替わらない場合、人間の脳は酔いの状態を顕著に感じてしまいます。

いわゆる車酔いもお酒の酔いも同じで、車の予想外の揺れ動きやお酒の作用による脳への情報伝達のずれが違和感になって、気持ち悪くなったりするもの。

そのため、VRデバイスでは、頭の動きに合わせて映像をどれだけ早く切り替えるか(追従させるか)ということが重要になります。

この映像の追従にかかる時間を「表示遅延」などと言います。

VRデバイスで酔わない基準は「表示遅延 0.02秒 (20ミリ秒)」

PlayStation VR開発者のお話によると、VR酔いを発生させないための画面切り替えの早さは「0.02秒未満」だといわれています。

一方でPlayStation VRは、表示遅延0.018秒未満で動作します。

一般的には0.02秒未満に画面が追従していないとVR酔いになってしまうところ、PSVRでは0.018秒でできるようにしているとのことで、よりVR酔いの発生を抑えた動作となっています。

PlayStation VRのスペックでは「表示遅延:18ms未満」と書き表されています。

応答速度18ms未満を実現する「有機ELディスプレイ」

また、この表示遅延の発生は、使用するディスプレイ(画面)のつくりにも大きく左右されます。

PlayStation VRには、スマートフォンなどにも使われている小型のディスプレイが使われています。

「液晶ディスプレイ」「有機ELディスプレイ」など、この小型のディスプレイにもいくつか種類がありますが、PlayStation VRでは画面表示に「有機ELディスプレイ」が利用されています。

この有機ELディスプレイの大きな特徴は「応答速度」の速さ。

ディスプレイの応答速度とは

応答速度とは、ディスプレイでの画面(正確には画面内に配置されたそれぞれの画素)の表示切り替えの速度を表すもの。

表示切り替えにかかる速度なので、数字が小さければ小さいほど早い、という意味になります。

速さは秒数(sec)で表されますが、非常に小さな値のため、ミリ秒(msec/1000分の1秒)単位で表現されることも多くあります。

ちなみに、液晶ディスプレイではすべての画素が同じ速度で切り替えられるわけではありません。例えば黒から白へ色を変える場合と、黒からグレーへ色を変える場合では応答速度が異なります。

そのため、応答速度というスペック自体はあくまで参考値ということになります。
(標準的な規格とはなっていないため、各社表記がまちまちであることにご注意ください)

有機ELディスプレイの応答速度は「1ミリ秒(msec)以下」

そしてこの有機ELディスプレイは、それぞれの画素の応答速度が「1ミリ秒以下」という驚異的なスピードで動作します。

一般的な液晶ディスプレイでは応答速度が20ミリ秒を超えてしまうものも多く、これではPlayStation VR本体が映像を18ミリ秒以下で処理しても画面表示側でその速度に対応できないために、全体的に画面がぼやけてしまったり、カクカクした画面表示になってしまうことがあります。

PlayStation VRでは有機ELディスプレイを採用することによって、表示遅延を最小限に抑えたスムーズな映像切り替えを実現しています。

この有機ELディスプレイは、PlayStation VRでの快適なVR体験を支える重要な部品、というわけです。

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コメント

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