2017年3月3日、GDC 2017にてVRゲーム用のガンコントローラー「Arena Infinity」のプロトタイプが披露されました。PlayStation VRのエイムコントローラーが注目を集めていますが、こちらは今までのところOculus Rift向けにデモを行っているようです。
「Arena Infinity」はStrikerVRという企業の手によって2014年から開発が続けられているガンコントローラーです。またこのデバイスは「触感VRガン」ともいわれるように、強く触覚に訴えかける作りになっています。見た目の通りの銃器からチェーンソーやグレネードランチャーといったものの振動を再現することも可能です。
実際に体験した記者はこう述べています。
「単発モードでは引き金を引くごとにとても満足できる反動を感じられます。あなたは構えた銃が肩を動かすのを感じるでしょう」
また応答時間も良く、遅延はほぼ感じられないとのことです。それからガンの底部には「スマックボタン」というものがついていて、弾丸が切れたときにここを押すとリロードできるようになっています。何とこのボタンはマガジンをリロードする際にクリップを叩く動作を再現しているのです。
銃の横に設置されたボタンを押すと、フルオートの射撃に切り替えることができ、これも満足の行くものでした。またグレネードランチャーモードでは強打される感覚を与えてくれますし、チェーンソーモードは回転するチェーンソーの振動が伝わってきたのです。
「Arena Infinity」は消費者向けではなく商用市場に向けて製作が進められています。将来的に消費者に販売する可能性も考えられるのですが、とにかくまずは商用向けのデバイスとなる予定です。
今回のデモはあくまでプロトタイプですが、その性能を見ると非常に魅力的なデバイスと言えます。このコントローラーを使えばFPSゲームをするときに今までとは段違いのリアリティとなるでしょう。
公式サイト
2014年時点のトレーラー
今回のデモの様子