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PSVRのシネマティックモードとは? シネマティックモードの画質、設定方法など情報まとめ

PSVR特集

PlayStation VRの機能のひとつ、シネマティックモード。

ヘッドセットで映像コンテンツを楽しむ機能ですが、設定や対応コンテンツなど詳細な情報が明らかになっています。

今回はこのシネマティックモードについて、画質や設定方法などの情報についてをまとめています。

シネマティックモードとは?

シネマティックモードとは、PlayStation VRのヘッドセットを使って様々な映像コンテンツを楽しむことができる機能です。

ただヘッドセットの液晶に映像を映すだけでなく、PlayStation VRの仮想空間を使って、まるで映画館のスクリーンのような大きな画面で映画などを鑑賞することが可能となります。

どういう仕組み?

PlayStation VRは、ヘッドセットを使ってユーザーの視界に仮想空間を作ることができます。

このシネマティックモードでは、映像コンテンツをただ液晶サイズに表示して再生するのではなく、VRゲームで遊ぶ時にその空間の中へ入り込むとの同じように、ユーザーの目の前に大きなスクリーンを仮想空間に作り出し、そのスクリーンを使って映像コンテンツを再生します。

映像コンテンツをただ液晶サイズに表示して再生するようなヘッドセットはこれまでにもいくつかありましたが、PlayStation VRでは最新のVR技術を使ってより臨場感のある大画面で映像を見ることができます。

この違いは言葉では伝わりにくいのですが、イメージは完全に映画館の真ん中に座ってスクリーンを見ている状態。

視界の目の前に大きな空間が広がり、大きなスクリーンを見回すことがでるため、没入感は抜群です。

設定方法は?

シネマティックモード自体は PlayStaton VR の標準機能として、ヘッドセットの電源がオンになった際に有効になります。このシネマティックモードで表示するための画面の大きさは PlayStation 4 のホーム画面から行うことができます。

変更手順は以下の通りです。

  1. PlayStation 4 を起動します。
  2. ホーム画面で [設定] を選択します。
  3. 「設定」メニューの一覧にある [周辺機器] を選択します。
  4. 「周辺機器」メニューの一覧にある [PlayStation VR] を選択します。
  5. 「PlayStation VR」メニューの一覧にある [画面サイズ] を選択します。
  6. 「画面サイズ」メニューから「大」「中」「小」のいずれかを選択します。
  7. 画面サイズが変更されます。

どんな映像が観れる?

シネマティックモードでは、スクリーンの大きさを「大」「中」「小」の3段階から選択して設定することができます。

スクリーンのサイズは、2.5メートルの距離から

  • 大:視野角90度。226インチのモニター相当
  • 中:視野角71.5度。163インチのモニター相当
  • 小:視野角54度。117インチのモニター相当

となっており、それぞれの大きさの映像をVR空間の中で体験することができます。

なお、「小」を選択した場合はVR空間を見渡すような表示ではなく、画面は常に正面に表示されるようになります。

2.5メートルの距離というと、ざっくり10畳前後のリビングの端から端くらいの距離。ちょうど壁際にソファーを置いて、前面の壁に117インチ~226インチのモニターを見ているような状態になります。

こうやって考えると117インチのモニター相当、というのもかなりの大きさだということが分かりますね。

226インチというと、端から端まで見渡せないほどの大画面という感じになります。

画質、解像度はどうなの?

いわゆるVR空間ではない液晶モニタで映像コンテンツを見る場合、映像コンテンツはその液晶モニタの解像度でそのまま映像が表示されます。

FullHDであれば解像度1920×1080ピクセル、4Kであれば解像度3840×2160ピクセルといった具合。

一方、PlayStation VRの液晶解像度は960×1080ピクセル。

また、PlayStation VRのシネマティックモードでは仮想的なモニターをVR空間の中に作り出しており、実際の映像はさらに小さく表示されることになるため、どうしても映像の精細さは落ちてしまいます。

高解像度の映像を楽しみたい、ということであればもちろん巨大なテレビ、映画のスクリーンにはかないませんが、このシネマティックモードの良さはヘッドセットひとつで巨大スクリーンの映像と同じ体験が得られる没入感の高さにあります。

ちなみに、70インチオーバーの液晶テレビを買おうとすると30万円以上。

単純比較はできませんが、この倍以上のスクリーンサイズの映像をPlayStation VR一台で楽しめる、と考えるとこれだけでもすごいことだと思います。

どんな映像が楽しめるの?

シネマティックモードではいろいろな映像コンテンツを楽しむことができます。

Blu-rayだけでなくネットの動画配信などにも対応。NetFlixやHuluなどの映画やドラマ、アニメなどを大画面で楽しむことができます。

またtorneにも対応、地デジのテレビ放送やnasneを使って録画したテレビ番組を見ることも可能です。

PlayStation 4用のゲームもできる

シネマティックモードでは、映像コンテンツだけでなくPlayStation 4のゲームを楽しむこともできます。

テレビの代わりにPlayStation VRの仮想空間の中でゲームができるので、リビングで利用する場合でもテレビを占有せずに使い分けができそうですね。

ちなみに当然ですが、PlayStation 4ゲームがVR対応になるわけではなく、あくまでVR空間の中の「平面のモニター」を使ってゲームを遊ぶかたちになります。

3Dの映像コンテンツは見れる?

ここまででは、シネマティックモードは平面のモニターをVR空間に作り出すことによって大画面で映像コンテンツを楽しむことができる機能だと説明しました。

ところで、Blu-rayには3Dテレビなどに対応した3Dコンテンツがありますが、PlayStation VRのシネマティックモードで3D映像の再生をすることはできるのでしょうか?

発売元のソニーインタラクティブエンタテインメント(SIE)の発表によると「現段階でシネマティックモードはBlu-ray 3Dには対応していない」とのことです。

シネマティックモードでBlu-ray 3Dを再生した場合には、3Dではなく2Dでの表示になります。

また、最近は個人向けに3D写真や動画を撮影するカメラなども発売されていますが、これらの映像をシネマティックモードで3D映像として視聴することもできません。

「シネマティックモード」という機能はあくまで平面(2D)のモニターをVR空間に作り出して映像コンテンツを楽しむための機能となっています。

ちなみに、現在は対応していませんが、将来的に3Dコンテンツへの対応を行うかどうかについては検討中とのこと。システムの開発はこの後も続きますので、気長に対応を待ちましょう。

シネマティックモードだけならPlayStation Cameraはいらない?

シネマティックを利用するだけなら、映像を映すだけだからPlayStation Cameraは必要ないのでしょうか?

一部のメディアではPlayStation Cameraが不要と案内されているようですが、その後SIEからの訂正があり、シネマティックモードの利用にもPlayStation Cameraが必須とアナウンスされたようです。

シネマティックモードは2Dの映像を見るとはいえ、VR空間で楽しむもの。

VRゲームと同じようにユーザーの頭の動きや向きを捉える必要があるため、PlayStation Cameraは必須となります。

シネマティックモードのまとめ

2Dの映像コンテンツを楽しむためのオマケ機能的な位置づけのようにも見えるシネマティックモードですが、実際は最新のVR技術、PlayStation 4とPlayStation VRのスペックを最大限に活用した機能となっています。

PlayStation VRのヘッドセットひとつあれば、自宅のソファーで200インチオーバーの映像体験ができるという手軽さ。

家電的なアプローチで簡単に使いやすく仕上げられているのもさすがです。

これさえあればテレビはいらない?というのはちょっと大げさですが、テレビの代わりにも、テレビ以上の体験もできるシネマティックモード。PlayStation VRの楽しみ方を広げる素晴らしい機能ではないでしょうか。

追記:おまけ。WiiU や Xbox Oneもつないでシネマティックモードで見れちゃうらしい件

初期型の PlayStation VR の発売後、PlayStation VR と WiiU、Xbox One や PC を接続してみたところ、映像がシネマティックモードで見ることができたとの情報が数多く出回りました。

PlayStation VR のシネマティックモードは、PlayStation VR に付属しているプロセッサーユニットが映像処理を行うことで実現されています。

そのため、配線経路で本来 PlayStation 4 が接続される HDMI ポートに代わりの映像機器を接続するだけで、好きな映像をシネマティックモードで見ることができるようになっています。

ただし、これは本来の使い方として想定されたものではないため、今後もこの機能が使い続けられるかどうかは不明です。過去のハードウェアでもメーカーが意図しない機能が見つかったために、のちの改良版製品ではその機能が使えなくなってしまったということもよくあります。

PlayStation 4 以外を接続した場合、ヘッドトラッキングや Option ボタンでの画面位置調整も行えないため、実用的に使うためにはやはり機能が不十分です。あくまで初期型 PlayStation VR のちょっとしたおまけ要素として覚えておきましょう。

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